【週末】女子ひとり旅!1泊2日で大満喫!松本旅の記録1日目:旅の始まりは城下町グルメと漆黒の松本城

旅の始まりは城下町グルメと漆黒の松本城
「週末、どこかへ一人旅に行きたいな」と思ったら、真っ先に候補に入れてほしいのが、長野県の松本です。
「お城しかないんじゃない?」と思われがちですが、実はアートや美味しいグルメ、そして何より歴史と自然が調和した美しい街並みが、ひとり旅の心を優しく満たしてくれます。
今回の旅で私が感じたのは、「松本はひとり旅に最高」ということ。その理由を、1日目の体験を交えてお伝えします。
旅の始まりは、特急あずさで最高の時間
今回、私が選んだのは、都心から乗り換えなしで松本まで直行できる特急あずさです。片道約7,000円、約3時間半の電車旅。
窓の外の景色が都会から田園風景へと変わっていくのを眺めていると、心の中に溜まっていたものが、少しずつ溶けていくような気がしました。日頃の忙しさを忘れ、ただただ好きな音楽を聴いたり、景色をぼーっと眺めたりする。誰にも邪魔されず、自分のためだけに時間を使えるこの贅沢さこそ、私がひとり旅にハマった理由です。
地元の味に、心も体も満たされる
お昼すぎに松本駅に到着。まずはお腹を満たそうと、駅からすぐのそば居酒屋「蔵の向こう」へ。

「山賊が物を『とりあげる』から、鶏を『揚げる』」というユニークな名前の由来を持つ、松本名物の「山賊焼き」。一口食べると、カリッとした衣とジューシーな肉汁が口いっぱいに広がり、ごはんが止まりません。歴史ある信州そばとの相性も抜群で、このボリュームで2,000円というお得感に、旅の始まりから大満足でした。
偶然の出会い。時間を忘れる時計博物館
お腹も満たされ、松本城へ向かう道。ふと目に留まったのが、重厚な建物が印象的な「松本市時計博物館」です。
▶松本市時計博物館公式HP

松本時計博物館は、時計コレクターの故・本田親蔵氏(1896~1985)が、生涯をかけて収集した和洋の古時計コレクションを中心に設立された博物館です。展示されている時計がすべて動いているため、実際に時を刻む音や動きを楽しむことができます。展示品は、江戸時代に作られた和時計から、懐中時計、現代のからくり時計まで多岐にわたり、それぞれの時代の技術や文化を感じられます。誰かと一緒だったら素通りしていたかもしれない、ひとり旅だからこその偶然の出会いに、心が弾みました。ちなみに建物の外壁の振り子時計は、国内最大級だそうです。

凛として、力強く。私の心を奪った漆黒の松本城
そして、旅のハイライト。いよいよ松本城に到着しました。
▶国宝松本城公式HP

姫路城や熊本城、大阪城など、これまで様々なお城を見てきましたが、松本城は格別でした。
国宝に指定されている五重六階の天守の中で、現存する最古のものがこの松本城です。漆黒の壁が青空に映え、どっしりとした風格に圧倒されます。
天守を眺めていると、戦国の動乱期に建てられた勇壮な姿が目に浮かびます。その後は平和な江戸時代を経て、明治期には取り壊しの危機に瀕しながらも、市民の力で守り抜かれたという歴史を知り、ただのお城ではなく、多くの人々の想いが詰まった特別な存在なのだと改めて感動しました。


旅をした2023年11月、城下町にはどこかお祭り前のような、わくわくするような賑わいを感じました。後から知ったのですが、この旅の数日後、11月10日に「松本城の日」が制定されたばかりだったそうです。
城が市民に愛され、大切にされている空気に触れ、その特別なタイミングに偶然この地を訪れることができたのは、本当に幸運だったと思います。松本城は、歴史を語り継ぐだけでなく、今を生きる人々の情熱にも満ちた、生きているお城でした。

旅の疲れを癒す、和モダンなオアシス
松本城から歩いてすぐの「いろはグランドホテル松本駅前」にチェックイン。今回はHafhを利用して予約しました。
▶いろはグランドホテル松本駅前公式HP

2019年7月にオープンしたばかりの新しいホテルで、スタイリッシュな和モダンな空間が旅の疲れを癒してくれます。客室も機能的で清潔感があり、一人でも快適に過ごせました。
そして夜には、なんと無料で提供される「上高地味噌ラーメン」をいただきました。小腹を満たすにはちょうど良いサイズ感で、信州味噌のまろやかな風味が、冷えた体にじんわりと染み渡りました。具材はシンプルなのに、どこかほっとする懐かしい味わいで、心も体も温まり、最高に心地よかったです。

松本1日目を振り返って
初めて訪れた松本で、これほどまでに心が満たされるとは思いませんでした。
ふらりと立ち寄った街角の博物館、そして何より、漆黒の城が持つ圧倒的な存在感。誰かと感想を言い合うこともなく、ただ一人で、その光景をじっくりと堪能する時間。自分のペースで、好きなだけ満足するまで見れるひとり旅の良さを、改めて感じた1日でした。
さて、旅はまだ半分。
2日目は、松本が誇るアートと美食を巡ります。フレンチを一人で楽しむ勇気。そして、草間彌生作品との静かな対話。
次回は、私の心を解き放ってくれた、松本での「アートと美食の旅」について、たっぷりお伝えします。ぜひ、お楽しみに!
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